大学の「土木学科は」は今。

土木学会

『土木=civil engineering』

3・11大震災の復興を担う「土木」。その学び舎は変貌している。

四年制大学の工学部の学科で、土木工学科など、土木と名のつくものは、1990年には全国で約60校あった。それが多くの大学で名称変更され、現在では約10校だけになっている。

土木という名が原始的な泥っぽいイメージを抱かせ学科の人気が低迷したこと。又 土木の世界でも、建築技術だけでなく環境やデザインといった観点がクローズアップされてきたことなどによる。変更後の名称は社会基盤学、環境社会工学などまちまちだ。

現在、土木の名を使っているのは、東京工大、土木・環境工学科。鳥取大。芝浦工大。東京理科大。日大。東海大が土木工学科という名を堅持している。信州大では社会開発工学を土木工学に変更したのは珍しい例だ。

土木、公共事業に対する国家ビジョンの欠如が、学科名称の複雑さや学生人気の低さを招いているとの声も多い。諸氏は如何に・・・・。

工学部土木系学科の名称変更

北大→環境社会工学。東北大→建築・社会環境工学。東大→社会基盤学。東工大→土木・環境工学。首都大(都立大)→都市基盤環境コース。早大→社会環境工学。名大→社会環境工学。京大→地球工学科土木工学コース。立命大→都市システム工学。九大→地球環境工学。