山陽本線あれこれ(9)

生まれ故郷の川崎重工前を走る

和田旋回橋

回送中

支線の一つ、和田岬線(兵庫駅~和田岬駅間2.7Km)のご紹介。

湾岸部の工場地帯への通勤輸送に特化した路線で、休日には朝晩1往復ずつの計2往復のみと極端に本数が減る。

現在の主力はスカイブルーの103系が1編成のみ。昔は列車のデッキに鈴なりの出勤風景が見られた。103系は川崎重工製なので、まさに生まれ故郷を走っていることになる。因みに川崎重工の正門内には、昭和を代表する特急列車の181系と新幹線0系が仲良く並んで展示されている。

写真 須磨~塩屋間を回送される103系。方向幕は「兵庫~和田岬」のまま。

和田旋回橋を渡る103系。かっては、船を通すために旋回していた。レンガ積みの橋脚や橋台は明治生まれ、レトロ中のレトロな存在として知られている。橋の近くには廃駅の「鐘紡前」もあり、わずかにホームの跡が残っている。

山陽本線あれこれ(8)

【姫路駅に進入する特急「かもめ}】
昭和30年代前半の山陽本線では京都~博多間を結ぶ「かもめ」は唯一の昼行特急だった。この当時は西明石以西は未電化だったため、京都~下関間はC59が牽いていた。

昭和33年4月に姫路まで電化が完成し、C59もEF58に交替する。ヘッドマークがなければ特急とはわからないような列車だった。(昭和32年姫路駅手前)