関西人という偏見(5 完)

さてさて、前回からはさらに遅れましたが、この稿も早めに締めないといけない気がするのでこのあたりで締めくくりたいと思います。

この稿を通じて何をいいたかったというと、東京と関西における「会話の場」への主体性の違いです。

関西人は、ほぼ概ね、ボケなりツッコミなりでその場に「参加」するのに対し、東京の(特に女性)はその場を「観覧」している。

前々稿に書きました、東京の女性の一言。「関西人なんだからなにか面白いことして!」という一言には「私は今から面白いことをするするあなたを観賞します」というメッセージが多分に感じられるのです。その場の会話に参加しよう、その場の空気を自ら作っていこうと考えていればこのセリフはなかなか出てこない。

筆者が初めて上京して、女性と話しているときに東京の女性に特徴的だと思った点は、みな、「うけるー」「おもしろーい」というだけで、それ以上の発展する要素をのせない。会話に「カブせ」や「次へのネタフリ」が少ないのです。ボケ役はボケっぱなし。欲しいツッコミを得られないまま不完全燃焼状態になることも少なくありません。

この点、関西の女性は、聞かれてもないのにその時の話題について自分の意見を表明する癖がついていると思います。

しかも「相手の話を聞いたうえでの自分の意見」なので、他の地方の方々からすると「関西の女の子はノリがいい」ということになるのかもしれません。

もちろん、ジェンダー論からの批判を恐れずにいうならば、「黙って微笑んでいること・自分の意見を表明しないこと=女らしい」のかもしれない。しかし、関東の女性の方も、せっかく会話をするのであるならば、こちらの話にさらにツッコミなりなんなりを入れながら、一緒に場を作る努力をしてほしいなと思います。

関東女性と関西女性には会話への参加意識について大きな相違が認められる。

そんなことを考えつつ、もっと腕を磨かねばと意気込んで今日も一人ツッコミの練習をする筆者なのでした・・・。

(この稿終わり)

関西人という偏見(5 完)” への3件のコメント

  1. 関西から関東へ引っ越した友人女性が嘆いていました
    話にツッコミを入れてもスルーされてしまい
    そのまま会話が流れてしまうそうです
    言って後悔するそうですが 長年の関西で培われたノリは
    やめようと思ってもやめられないそうで…
    また関東人の話はオチがないので
    「え?それで終わり?…」と聞いて損した感が残るとか

  2. emico37様
    その女性とまったく同感でございます。
    ツッコミのあとが続かないのがなかなか辛いところでして、
    筆者は最近はツッコミのあとのネタフリまで自分でこなすようにしております(笑)

    関西から関東に行くとやっぱりみなさん同じことを感ずるものなのですね。
    ここまで会話に対するスタンスが違うと、もはや関西と関東は異国扱いしたほうがいいのかもしれません(笑)

  3. それサイコーです 爆笑
    友人女性に教示しておきます
    「ツッコミのあとのネタフリまでしてこそ関西人」と…

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