一票の格差(2)

現在国政選挙の選挙区割りは都道府県ごとに行われています。都道府県に1人以上の割合で議員が選出されるように区分けがされている。

しかし、国会議員は、あくまで全員が「国のため」に政治活動を行うべきものであって、選挙区に利益をもたらすためのパイプではありません。だから、都道府県に必ず一人以上の議員を選出するシステムには合理的な根拠はありません。

むしろ、都道府県に一人以上の議員を割り振るために、有権者の少ない地域にも選挙の議席を割り当てるために、少ない人口に対して無理に議席を割り振る結果になります。

このため、山梨では5万票で当選する議員もいれば、神奈川では69万票を得ながら落選する候補者もいるという、小学生が見てもわかるレベルの不平等が生じます。

先の参院選では、1票の格差が5.00倍を超えるという異常事態が発生しています。これは、有権者の票の価値に5倍以上の開きがあるということ。

もっと平たく言いますと、この記事を読んでいる東京都民のみなさんの1票はゴミクズの価値しかありません。島根、鳥取県民の1票に対して東京・神奈川の投票の価値は0.2票です。同じ意見を主張するのにも島根なら1人が主張すればいい。これに対して東京なら5人以上の賛同が必要になります。

以下続く

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