加古川線あれこれ(3)

三木線。平成18年(2006年)3月でその幕を閉じました。三木線は大正5年(1916年)に当時の播州鉄道が開業し、加古川まで直通で結ばれていました。
路線は厄神~三木間6.6キロです。廃線時の駅名。厄神、国包、宗佐、下石野、石野、下這田、別所、高木、三木。

平成18年3月29日の神戸新聞「正平調」の記事から抜粋しました。

ゴトゴト、ゴトゴト。一両だけの列車が春の田園を行く。今月いっぱいで廃線となるため、たくさんの人が詰めかけていた。三木駅前の駐車場はいっぱいだった。鉄道フアンに交じり、熟年夫婦や友達同士の姿が目立つ。旧国鉄の面影を残す車両に、地元関係者だけでなく、いろんな人がいろんな思いを胸に集まる。長年、金物のまち三木の動脈として鋼材や製品を運び、住民の足となって来たが、年を追って人も物も輸送実績が減り、経営が成り立たず廃線となった。「市の西端にあり、市全体のシンボルでない」「運行の本数が少なく、不便だ」三木市の鉄道対策協議会では、廃線やむなしの声が多数を占めた。鉄道はまちとまちをつなぎ、人と人、過去と未来をつなぐ。廃線になっても、そんな「つなぐもの」が地域に残ってほしい。ゴトゴト、ゴトゴト。一両だけの列車が行く。

次回は高砂線です。

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