「大人がお手本です」 シリーズです。
今回は19年7月~9月をご紹介します。
ところで、最近「ピン芸人」なる種類の人間が出てきたことは皆さんのよく知るところかと思います。もうブレイクしたのはずいぶん前になりますが、我らが加古川東からはレイザーラモンHGという芸人さん(本名・住谷正樹氏、高46回)が出ました。しかし彼はツッコミがあまり得意ではなかった。奇抜な恰好と「フォー」という表現でボケることしかできなかった。そのためそれ以上の活躍の幅がなく、結局すぐに飽きられ、燃え尽きる「一発屋」となってしまったわけです。なんとか新境地を開いてほしいですね。
それに対して、加古川東出身ではありませんが、同じ加古川出身の芸人として急激に成長したのが陣内智則氏です。彼も昔はコンビで漫才を組んでいたけれどもちっとも売れなかったそうです。もう芸人をやめる寸前まで追い込まれたとかなんとか。
しかし、そんな彼を救ったのはたった一回の電車のアナウンスでした。どうも、陣内氏が乗っていた電車のアナウンスの一部におかしなところがあり、彼がそれに対してツッコミを入れたところ、周囲の一般乗客から思いの他たくさんの歓声をあびたとかなんとか。
そこから彼は、「ボケ役を他人に任せてしまい、自分はツッコミに徹する」という芸風にシフトチェンジしていきます。「エンタの神様」などの番組でご覧になられた方もいるかもしれませんが、彼の芸は流れてくる映像にボケを入れておいて、自分はそれにひたすらツッコミを入れるといういわば「ツッコミ芸」です。あらかじめボケがわかっておけば、面白いツッコミも先んじて用意することが出来る。見事な発想だといわざるを得ません。
(次回につづく)
旧加古川町の「加古川公会堂」として、昭和10年(1935年)に竣工しました。講演会や演劇、様々な催し物が開催されました。NHKのど自慢などもありました。筆者(1937年生)などはここで成人式の式典があったのを記憶しております。
鉄筋コンクリート造り3階建の各窓にはアーチ窓があり、正面入り口の大アーチ窓のアールデコ風ステンドグラスが大きな特徴となっており、内部から見ると色鮮やかなステンドグラスを見ることができます。近年まで旧加古川町役場や加古川小学校校舎が同時期の建物として近辺に3点セットで威容を誇っていましたが、今ではこの建物だけが残り重厚感あふれる佇まいを見せています。
現在は加古川市中央図書館として現役活躍中。
例をあげてみますと、ダウンタウンであれば浜ちゃん。著名なお笑い芸人としては明石家さんま氏が挙げられます。特に明石家さんまのツッコミは非常に明快かつ、瞬時であり、そしてどのようなゲストの話であってもそこから面白い部分を抽出する。だからテンポよく面白さが発揮されるのです。ツッコミの上手な人はたくさんの冠番組を持っています。ゲストが誰であれ番組が面白くなるからです。「さんまのまんま」や「さんま御殿」、「恋のから騒ぎ」などは非常に長く続いています。
東京であれば、特にツッコミで多く笑いを取るのは明石家さんまと島田紳助が多く、逆に関西では上沼恵美子、やしきたかじんなどが多く登場します。どなたも非常にツッコミが上手ですね。
一方、ツッコミという概念が確立しているのは、筆者の知っている限り日本くらいのものです。たとえば、アメリカのコメディでは、ツッコミ役はボケの話を膨らませることなく、観客に向かってしかめっつらをすることが多いようです。そしてボケ役も次の発言まで一瞬間を開ける。この「間」によって、アメリカ人は「ここが笑うところなのだ」ということを認識するようです。
ところで、最近「ピン芸人」なる種類の・・・・(次回につづく)
かって播州平野を駆け抜けた名車両群。そして今
蒸気機関車、汽動車に替り日夜活躍している故郷の電車。その雄姿をご覧ください。
写真説明 1.加古川線は簡易規格のため、小型軽量のC12型が貨物列車牽引に使用された。(加古川ー日岡間)
2.湘南顔のキハユニ15型が郵便荷物輸送に活躍した。左がキハユニ1511。右がキハユニ151。(厄神駅)
3.キハユニ15型 この形式が最後まで活躍したのは加古川線。1981年(昭和56年)に全廃された。
4.2004年(平成16年)12月、電化開業時に運転を開始した横尾忠則氏デザインの「ラッピング電車」。
5.103系電車。1963~84(昭和38~59)年に3447両が製造され、国鉄最大両数を誇った電車。加古川線加古川~西脇市(旧野村)間では3550番台が、中間車からの先頭車化改造車でユニット2連を組み電化時から使用されている。新製時には中間車のモハ103・102型だった。
さてさて、どうしてトークは滑ってしまうのでしょうか。もちろん「単純に筆者が面白くないのだ」と言ってしまえばそれまでの話になるのですが、それだけで片付くならこんなコラムは書かないわけで。
6年間色々な人と話をしてみて感じたことなのですが、東京と関西のお笑の大きな違いはやはり「突っ込み」にあると思います。
実はコントにおいても漫才においても、重要なのはボケよりもツッコミ。ボケだけでは一瞬で燃え尽きるところをツッコミで一気にボワっと笑を引き起こす。いわば、ツッコミには関西の人間に「今、この人は面白いことを言いましたよ、面白かったのはこの部分ですよ」と示す役割を果たしています。そして、観客は、ツッコミのいうことが極めてまっとうであると感じたときに初めて、自分の中の常識的感覚とボケとの違いに気付き、なおかつツッコミによる心理的な安堵を得たうえで笑ってしまうのです。
この仕組みは実はさまざまなバラエティでも使われています。有名な司会者やコメディアンというのは総じてボケ上手というよりはツッコミ上手。その場にいる人間の何気ない発言をうまくとらえ、そして、瞬時に柔軟にツッコミを入れることで、見ている人の笑いを引き出します。
例をあげてみますと、・・・(次回につづく)
夏休み 8/3~5の旅程で生徒さん40名、引率の先生3名でお越しになり、先輩一同として東京支部もそれなりに精一杯歓迎させて頂きました。同じタイミングで地学部も、SSH発表会で横浜へ来られました。こちらも横浜在住の先輩に対応して頂きました。(支部HP本文にご紹介)
同窓会として組織立ってのお手伝いは初めてですが、強く感じたのは先輩諸氏の母校愛です。
5月に加古川からご相談を受け、東京支部・年次幹事有志の方々に呼び掛けた処、素早い対応で然るべきメンバーとご連絡頂き、更に素晴らしいのはその方々がご多忙にもかかわらず、快く全面的にご協力頂けたことです。
さすが清流会と意を強くしました。自画自賛のようですが、生徒さんご自身も先輩・後輩の繋がりのご縁を感じ取って頂けたのではないでしょうか。やがては後輩諸君に何らかの形で、よい影響を与えて頂けるものと信じます。
このような素晴らしい企画を立てられた、母校の先生方に敬意を表します。生徒さんからも丁寧なお礼状が届きました。
写真左から、糟谷仁志先生(32回)、谷 正人先生(26回)、名村美保先生(35回)、産総研・宝田晋治氏(36回)です。
今後とも、良き教育をお願い申し上げます。
常に相手を考え、尊重する心 「相手を尊重する江戸しぐさ」 をご紹介。
「どうぞご随意に」 こういうと、少々いかめしく聞こえますが、「随意」とは気まま、思うままにという意味で、江戸では良く使われた、個々の自由意思を尊重する優しい気遣いの言葉なのです。
今なら「どうぞお気楽に」「リラックスなさって」 などと相手の緊張をときほぐす言い方が、江戸しぐさに通ずるようです。
例えば人に本をあげたとき、「ぜひ読んでください」 では相手にプレッシャーを与えます。「ご随意に」 と無理な押し付けをしないほうが、相手も気持ち良く受け取ることができます。
「お心肥(おしんこやし)」 人間はおいしいものを食べて身体を肥やすことばかり優先するが、それ以上に心を豊かにし、学問(四書五経)を学び、人格を磨くことに努めるべきだという戒めです。それも書物から学ぶだけではなく、手足を動かし自分で体験して考える実践が大切だと教えています。IQ(知能指数)よりEQ(心の知能指数・感性の豊かさ)を優先させた含蓄のある言葉です。
「三脱の教え」 初対面の人には年齢、職業、地位を聞かないルール。この三つの先入観が入ると、とかくフイルターをかけて人を判断してしまいがちで本当の人間を見る観察力、洞察力が曇ってしまうからです。一流校や大企業の肩書に弱い人は、三脱の教え=実践して人柄を見抜く力を身につけてほしいものです。
性差を尊重した「女しぐさ 男しぐさ」 玄関先の履物の脱ぎ方ひとつで、その家のおつき合いしぐさがわかります。履物は履くときのことを考えて脱ぎます。
江戸では町内の寄り合いなどがあると、女性は上がり框の近いところに、男性は先に来ても上がり框から一尺離れて遠いところに履物を脱ぎ揃えました。男性は足を広げて跨げるけれど、女性にそれをさせたくないという男性の優しい配慮があったからです。今なら女性の脚も長くなり、ズボンをはいているし、跨いでしまうでしょうが。
江戸の男性が女性に思慮深かったのは、「女性は人間の始まりのこと」つまり将来を担う子どもを生み育てる重要な役割を担っているという頭があったからです。女性差別はありませんでした。
商売に女性のカンやマネージメントは大いに活用され、男性も認めていましたし、旅籠や料亭は女将が取り仕切るのが当たり前、その手腕が経営の成否を問われました。男性と女性とでは、見るからに異なる性差があります。江戸では性差を尊重し、男はより男らしく、女はより女らしく 「らしさ」 を競ったものです。
次回もこの続きを紹介します。
先の参院選は、自民と民主がそれぞれ伸び悩む中、みんなの党が票数を伸ばすという結果になりました。選挙というと、ついつい結果ばかりが気になってしまうところかもしれません。
しかし、今回の選挙で選挙結果とともに大きくクローズアップされたのが、いわゆる「一票の格差」の問題です。
一票の格差問題・・・・我が国における選挙では、選挙区として都道府県が基準とされ、都道府県の中でも人口数に応じて議席が配分される。しかし、都道府県によってかなりの人口数の違いがあり、厳密に人口数に応じての議席配分が行われているわけではない。各都道府県に最低でも一議席は割り振りがなされるので、人口の少ない県では少数の得票でも当選する可能性があり、人口の多い県では多数の票を得ても落選する事になる。
例えば、今回の参院選では17万票で当選する候補もいれば69万表票を得て落選する候補もいました。しかしながら、当選により付与される議員資格は同じものであり、結果として70万票当選議員と17万票当選議員の発言力は同じになります。
本来であれば一人を当選させる票数は同じであるべきであるのに、実際は同じではない。有権者は一人一票の権利を持っているはずなのに、実際は有権者一人がもつ票の価値は、実は居住地によって大きな格差が生じる。これが「一票の格差」の問題です。
この問題は選挙の中でも特に参院選で毎回のように問題提起され、訴訟になるものです。次稿でもう少し詳しく見てみましょう。