江戸しぐさ 其の七 (銭湯つきあい)

「銭湯つきあい」 で、しぐさの稽古をし始めた子供たち。銭湯は身分差別のない生まれたままの裸の付き合い、人間対人間という付き合いである。つまり共生の社会を見習う近道は銭湯だというのです。

銭湯経験のない子供は、いきなりドボンと飛び込んだり。濡れた手拭いを振り回したり、遊び場だと思っていますし、修学旅行では水着を着て入るというのですから、日本の庶民文化もすたれたものだと残念でなりません。

行儀よく、人さまに掛からないように体にお湯をかけ、足と下半身をざっと洗い、静かに入り、手ぬぐいはお湯に漬けないのが規則、「お先へ」 「お静かに」 「おゆるりと」 などと挨拶して出ます。

筆者(越川禮子さん)のお知り合いの方は、銭湯を一日お借りして、地域の親子で学ぶ「銭湯教育」をしています。履き物の脱ぎ方から衣服のまとめ方、浴場での細かいマナーまで教えると、皆が仲良しになって、子供の教育だけでなく地域活動に効果覿面だそうです。

加古川の近代建築物(4)

印南野台地を潤した水路橋 「平木橋」

加古川市の東に広がる台地は高台であったため、古くから農業用水の確保に苦労してきました。そのため 多くのため池が造られ、疏水が引かれるなど独自の灌漑が発達しました。

「平木橋」は旧野口村(現加古川市野口町)の新田に水を引くために、遠く淡河川、山田川からの疏水事業の最下流に位置する、大正4年(1915年)に完成した水路橋です。
レンガと御影石を組み合わせたモダンなデザインは、歴史の重みを感じさせてくれます。かっては神野町石守の、行くには衣服が破れるのを覚悟して近づかなければならない程の雑木林に忘れられたようにありました。

道路が付近を通過することになり、その工事で壊される運命にありましたが、保存運動が高まり無事に移築復元されました。神戸大・神吉和夫教授(高18回)が専門的な助言をされました。

現在は、野口町水足公会堂近くの「前ノ池」の中にめがね橋のように復元されています。

「はとバス 昭和の”懐メロ”ツアー」 その続きの続き

「懐かしの名曲で綴る東京ドライブ」 大人気とあって春の3カ月間運行に引き続いて秋も継続中。

往年の制服に身を包むOGガイドさん。都心の名所を周遊しながら、バスガイドと乗客が”昭和の名曲”を歌いまくる。

浜松町のバスターミナルを発車するとすぐ、「東京のバスガール」だ。新橋駅を過ぎると「鉄道唱歌」、隅田川を渡りながら「花」と、選曲もぴったり。

昭和20~30年代の曲が中心。その後も上野駅、ニコライ堂、靖国神社、有楽町、銀座などを巡り、その都度、おなじみの名曲を合唱する。銀座では当然「銀座カンカン娘」。合計20曲、二時間半で花の東京を一巡り。

福間洸太朗さん・ピアノリサイタル

福間洸太朗さんは、東京支部・福間(楠本)裕子さん(高23回)のご子息です。

若手ピアニストとして将来を嘱望され、世界的に演奏活動を繰り広げています。現在ベルリン在住。

「ショパン生誕200年」の今年、私もショパンの音楽を一つの大きな課題として、じっくり取り組んでまいりました。今年の締めくくりとして、1年間の集大成を日本の皆さまにご披露できることを心から嬉しく思います。

今回の演奏会では、バラード全4曲を続けて弾くのではなく、時期を同じくして書かれたショパンの他のジャンルの作品と絡めることで、バラード特有の自由な形式と波乱万丈で深遠な世界を際立たせ、壮大なドラマとその「音・魂」をお届けしたいと思います。 と、ご挨拶にありました。

皆さん 同窓生のご子息を応援してあげてください。

12月14日(火) 19:00開演 津田ホール(千駄ヶ谷駅前)

お問い合わせ

ジョイフル・ミュージック 042-359-8061

joyfulmusic@lake.ocn.ne.jp

加古川線あれこれ(10)

旧国鉄・北条線

栗生~北条間 13・6Kmを約20分で結ぶ。播州北部の小野市、加西市を走る。

昭和60年からは第三セクターの北条鉄道として運行している。この鉄道ではボランティア駅長が活躍し、現在33人がその熱意で小さなローカル線を支えている。

別稿「旧陸軍・加古川飛行場の記憶」で資料提供を頂いている、上谷昭夫氏もそのお一人です。

今日ものどかな田園風景の中を走っています。法華山一乗寺の羅漢さんは有名。支部HPのブログでお馴染みの松重輝夫さん(高7回)の世界ですね。

 ご紹介(特1)

記念すべき第1号です。森 昌子さんの登場です。昭和49年9月の出来事でした。
当時は公共広告にビッグスターが登場する事は、まだありませんでした。その意味でも画期的な作品だったのです。

キャッチフレーズは 「少年老イ易ク 楽成リ難シ」 でした。”時のたつのは速いもの。50年後の自分に席を譲りましょう”。

おばあさん役の女優さんにも、見覚えがおありでしょう。お名前が思い出せません。ご存じの方、どなたか教えてください。

このポスターは河北秀也氏著「元祖! 日本のマナーポスター」からの転載です。当HPへの使用は、著者の許可を頂戴しております。

山陽本線あれこれ(3)


今回は「急行列車」(準急からの格上げ急行を含む)です。かって加古川駅に停車していた列車もあります。写真は昭和39年、加古川駅下り線に停車中の「準急・鷲羽」です。昭和41年から急行に格上げされ、最盛期には1日11往復も運転されていました。きっとお馴染みだった記憶がおありでしょう。

【急行】
つくし     大阪ー博多 一般形
はやとも  名古屋ー博多 475系
玄海     名古屋ー博多 475系
関門     大阪ー下関 165系
ながと    新大阪ー下関 153系
びんご(準急)  大阪ー三原 153系
とも       大阪ー三原 153系
宮島     大阪ー広島 153系
安芸     大阪ー呉 153系
だいせん   京都ー大社 キハ58系
おき      京都ー出雲市 キハ58系

鷲羽(準急)    大阪ー宇野 153系
但馬(準急)    大阪ー浜坂・鳥取 キハ58系 播但線経由
みささ(準急)   大阪ー上井 キハ58系 姫新線経由
かいけ(準急)  大阪ー米子 キハ58系 姫新線経由
伯耆        大阪ー米子 キハ58系 姫新線経由
みまさか(準急) 大阪ー新見 キハ58系 姫新線経由
やまのゆ     京都ー中国勝山 キハ58系 姫新線経由

霧島        東京ー鹿児島 一般形
桜島        東京ー西鹿児島 一般形
さつま       名古屋ー西鹿児島 一般形
しろやま      新大阪ー西鹿児島 一般形
屋久島      新大阪ー西鹿児島 一般形
阿蘇        名古屋ー熊本 一般形
天草        京都ー熊本 一般形
ひのくに      新大阪ー熊本 一派系
海星        新大阪ー博多 一般形
高千穂       東京ー西鹿児島 一般形
日向        京都ー都城 一般形
夕月        新大阪ー宮崎 一般形
日南        大阪ー宮崎 一般形
くにさき      大阪ー大分 14系

雲仙        東京ー長崎 一般形
玄海        京都ー長崎 一般形
西海        東京ー佐世保 一般形
平戸        大阪ー佐世保 一般形
音戸        大阪ー下関 一般形
ななうら(準急)  京都ー広島 一般形
瀬戸        東京ー宇野 一般形
さぬき       東京ー宇野 一般形
銀河        東京ー姫路 一般形

「旧陸軍・加古川飛行場の記憶」(4)

三菱製紙のくびれた煙突 高砂市高砂町栄町

今も昔も加古川河口右岸近くに、にょっきりと立ち続ける三菱製紙高砂工場の風変わりな煙突は、旧陸軍加古川飛行場(尾上飛行場)の面影を伝える唯一の「戦跡」となっている。

かって煙突は60mあったが、対岸に離着陸する戦闘機の邪魔になるからと、太平洋戦争が始まった昭和16年、軍の命令を受け地上32mの部分で切断された。戦後に継ぎ足されて高さを取り戻したが、切断位置はくびれとなって残った。

かっては加古川の土手から、対岸の飛行場を飛び立つ戦闘機が眺められた。「戦闘機は砂ぼこりを上げて川岸沿いに北へ滑走し、手が届きそうな低空で頭上を飛び越えていきました」と、高砂市にお住まいの上谷昭夫氏は語る。