高28回生・同窓生が作り上げた本。「よもやま花誌」。
幼時から花に興味を持ち、遂にはライフワークとして打ち込んでしまった”花の研究者”松本仁(ひとし)氏の著書。挿絵はそれに共鳴した元美術部・新部由美子(しんべ・旧姓および雅号)さん、現姓は西田さん。そして門田耕作氏が編集・発行のミニコミ紙「お好み書き」に連載していたもの。まさに高28回生の合作本が、今年6月に新評論社から発行されました。
副題に「植物とのふれあい五十年」とあります。著者が激務の傍ら花を訪ねて全国いや海外までも足を伸ばされた軌跡が、森羅万象、植物史にまで及ぶ豊かな知見と共に小さな花一輪一輪への愛情が描かれています。
著者は 「人生を 『しあわせ』 にする植物たち」 という観点で書いた本だと述べられている。あわただしい日常の中で身のまわりの花々に思いを寄せる、そのような気分にさせてくれる一冊だと思いました。
本文中には キキョウ 平荘湖。 タヌキマメ 法華山一乗寺。 オニバス 土山の川池。 オオヤマジソ 石の宝殿。 など懐かしい地名も登場する。
余談ですが自宅に栽培されている花の中で、古典園芸植物と呼ばれる ”お江戸” にゆかりのある代表的な花をお聞きしました。変化アサガオ(朝顔)、金魚ツバキ(椿)、伊勢ナデシコ(撫子)、伊勢キク(菊)だそうです。
*筆者注 松本仁氏は理学部化学科を卒業された研究者で、お花とは全くの畑違い。サンスターに勤務(1980~2017)されていました。退職後は技術士事務所を開設されている。
11月9日には、関西から出席されます。親しく花談議を交歓してください。
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