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ぶらり加古川・・・史跡放浪記(旧加古川町公会堂)

昭和10年11月(1935年)に完成した 通称・公会堂 は鉄筋コンクリートの2階建て。左右対称のルネサンス風外観の堂々たる昭和初期の公共建造物です。(設計・置塩 章、施工・前川建設)

正面玄関の上には「幾何学模様のステンドグラス」を採り入れた大きなアーチ型の窓、スクラッチタイルを貼った玄関脇、側面の上部を飾る連続したアーチ型窓などがこの建物の優美さを際立たせています。かって白亜に輝いていた公会堂は、まさに加印地区の文化の殿堂でした。

近くに集結していた旧加古川市役所(大正十五年築)、加古川小学校(昭和三年築)と並ぶ昭和の名建築トリオも現在はこれが残るのみ。昭和49年からは加古川図書館として今も現役で雄々しく頑張っています。平成20年に兵庫県の景観形成重要建造物に指定されました。

「広報かこがわ・11月号」の内、岩坂純一郎氏(高20回)が担当されている欄から紹介しました。詳細は公式HP本文をご覧ください。

■スタッフ注:筆者などは子供のころ、この辺りは遊び場で成人式はここでありました。選挙立会演説会、NHKのど自慢や美空ひばりの公演などもありました。前の空き地には街頭テレビがあり、力道山のプロレスの時は黒山の人だかりでした。

旧加古川町役場、旧加古川小学校校舎はいずれも取り壊され、往時を偲ぶよすがもありません。時の流れとは言え旧加古川駅駅舎も今や跡かたなく、旧加古川町の近代化遺産を残そうとする思いはあまり盛り上がらなかったように見受けられますが、これも去りゆく姿へ遠くの地で故郷を眺める立場からの郷愁なのでしょう。

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