<折半交流前後の生徒の感想>
東高の巻(下)
記「交流されて後、前の場合と今の場合とはどちらがよかったですか。」
男「男女共學になり美しい女の方を迎えた事は嬉しい。又教室が美しくなることも嬉しく思います。」 女「始めは落着かずそわそわしてましたが、日一日と落着くに従って學校の様子が分って来て、早くこの校舎で勉強したいと思いました。」 女「私はこちらに来て厭な感じがしていましたが厭だ々と思っていると余計に登校するのさえ憂鬱になりますので、今では努めて心を朗らかにし共學で長所を學びたいと思いますワ。」
○ 一般に折半交流した現在の方が良いらしい。
記「折半交流の方法として地區制とか抽籤制とかの意見が出て結局、抽籤制に決定したのですがそれについて何か。」
女「私は抽籤法を望んで居ましたけれどこちらに来ると定まると何かウラメしい感じがしました。」 男「すべからく個人の意見を尊重してもらいたい。」 女「學級単位で少し融通性をつけてやって欲しかったですワ。」 男「地區制が最も合理的で良ろしい。何故抽韱制にしたのか解からない。先生は想らしい流行の寶くじにかぶれて居るのだろう。」
このような聞き込み?の結果色々と生徒諸氏、諸嬢の聲を紙上に録音する事が出来たワケである。この結果として男は女生徒に校内を和らげ、校舎を清淨してくれる事を望み、又一面女生徒が早く男のレベルまで達して共に楽しく勉強出来る様に女生徒の努力を望んで居る。一方男生徒に對し女生徒は土足で校舎に入ることを非難し又、男生徒のやかましいのにも少なからず迷惑をを感じている。そして男生徒のサッパリとして活発な所をほめ、その長所を伸すことを望んで居る。
要するに男女學生は各々の美点・長所を伸して眞に明朗なる學園の一日も早く樹立されんことを望んで、この録音のマイクを切る事に致します。次は西高の巻
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