企業経営者の高額報酬 (2)

1億円以上の役員報酬開示が今年から始まった。賛否両論、交錯しているがご参考までに、主な企業の公表分をまとめてみました。(■スタッフ注:6月28日時点)

<化学> 資生堂・前田新造社長 1億2100。エーザイ・内藤晴夫社長 1憶3600。アステラス・野木森雅郁社長 1億8000。武田薬品・長谷川閑史社長 2億2300、アラン・マッケンジー取締役 5億5300。第一三共・庄田隆社長 1億7400。

<鉄鋼> 住友金属・下妻博会長 1億3400、友野宏社長 1億2200。神戸製鋼・水越浩士相談役 2億7300。新日鉄・三村明夫会長 1億7060、宗岡正二社長 1億7060。JFE・馬田一社長 1億3394、数土文夫取締役 1億1595。

<精密機器> HOYA・鈴木洋CEO 1億5300。
<サービス> スクウェア・和田洋一社長・2億400。ベネッセ・福島保社長 1億8000。

<商業> 三井物産・大橋信夫前会長 一億9000。三菱商事・小島順彦社長 2億4900。日本調剤・三津原博社長・4億7726。三谷商事・三谷聡社長 2億6000。

<その他製造> 大日本印刷・北島義俊社長 7億8700。バンダイ・上野和典社長 1億3700。アートネイチャー・五十嵐祥剛社長 1億3985。

<電気機器> 東芝・西田厚聡会長 1億700。オムロン・立石義雄会長 1億700。フェローテック・山村章社長 2億6574。ソニー・ハワード・リンガー会長 8億1450、中鉢良治副会長 2億1304、など計7人。パナソニック・中村邦夫会長 1億2200、大坪文雄社長 1億500。

<情報・通信> ソフトバンク・孫正義社長 1億800、など計4人。ヤフー・井上雅博社長 1億5900。エイベックス・松浦勝人社長 2億4900、など計3人。

<金融> みずほ・前田晃伸前会長 1億1000、など計6人。新生銀行・ラフール・グプタ専務 1億1600、など計4人。スルガ銀行・岡野光喜社長 1億4100。

<機械> コマツ・野路国夫社長 1億2900。セガ・里見治会長 4億3500、など計3人。
<倉庫・輸送関連食品> アサガミ・木村知会長 2億953。日本たばこ・新貝康司取締役 1億4200。東洋水産・深川清司会長 1億8300。

<輸送用機器> ホンダ・伊東孝紳社長 1億1500。トヨタ・張富士夫会長 1億3200、渡辺捷昭副会長 1億1400、岡本一雄副会長 1億800、稲葉良じ取締役 1億2400。
タカタ・高田重一郎会長 2億3800、高田重久社長 1億8500。名村造船・名村建彦会長 1億3600。
日産・カルロス・ゴーン社長 8億9000、志賀俊之COO 1億3400、カルロス・タバレス副社長 1億9800、コリン・ドッジ副社長 1億7600、西川広人副社長 1億500、山下光彦副社長 1億200。

<金属製品> 三和・高山俊隆社長 1億600。東プレ・石井恭平最高顧問 1億1100。
<建設> 大東建託・多田勝美会長 2億5800。

<水産・農林> 日本水産・垣添直也社長 1億1600。
<非鉄金属> 住友電工・松本正義社長 1億2445。

企業経営者の高額報酬 (1)


日産のゴーン氏の報酬は8億9千万円だそうですね。安いんじゃないでしょうか。学生の戯言かもしれませんが、日本を代表するような大会社のCEOが10億もらっていないとは意外です。高い能力をもった人が非常に重い責任を負って組織を率いて仕事をしたわけですから、そのくらい貰ってもよいのではないかと思います。日産という名はついても、実際は外資です。ゴーン氏がいなかったら倒産寸前の日産を今の状態にすることなんて出来なかったでしょう。

企業の役員というのは自らの経営判断の結果によっては個人責任を追及されかねない、非常に危ういポジションです。会社法の423条や429条にあるように経営判断の誤りを個人で賠償するリスクまである。経営者は自分の個人の生活すべてを賭けて経営を行う。その結果の対価としてなら約9億円でも文句はないです。むしろ安いくらいではないかというのが正直な感想です。
たしか みのもんたも、8億前後ではなかったかと。TVタレントとCEO。そう思うと別に問題もなさそうです。

もう少し理屈をつけて申し上げますと、今回の株主総会でCEOの報酬については過半数の株主が了承していることがポイントです。「法外」とはいえない。きちんとした手順を踏んでの上での報酬です。株主がまったく了承できない額 というのであれば、また話は別ですが、株主が了承している以上、額について外野がどうこういうのは感心しません。

この論理をつきつめていくと、株主の了承ががある限り、CEOははいくらもらっても構わない。儲かっている会社の社長がいくらもらっても構わない。能力のある人が相応の仕事をした対価なのであるからもらってしかるべきだ。と考えるのが「24歳の視点」です。

さらにいうならば、本当に9億円もらっても手元に入るのかという話も出て来ます。おそらくこの額であれば税金で4億ちょっとくらいは持って行かれます。ゴーン氏の手元に入るのは4億と少しくらいではないかと思います。フランスに全額送金されたらたまったもんじゃないですが、自分の得た報酬を日本でどんどん消費してくれれば少なくとも周りの景気はよくなるし、家でも建ててくれればそれで潤う人も出るはずです。

と、まあここまでゴーン氏を賛美してみましたが、不公平感もなくはない。日産の所為でどれだけの派遣社員が職を失い路上生活を余儀なくされたのか。想像もできないくらいです。8億あれば年収400万の人200人雇えますからね。しかしその不公平をなくそうとすればするほど社会主義、共産主義に近づいていってしまいます。資本主義である以上、不公平や格差社会は致し方ないところでもあります。

ただ、最後に申し上げるとするならば「日産は、自分たちがいうほど 低燃費 ではない」というところでしょうか(笑)。

「加古川市制 60周年」 記念式典

6月19日 加古川市民会館で開かれました。司会役はTBS・杉尾秀哉氏(高28回)が務め、樽本庄一市長(高11回)から、「これまで市政進展を支えてくれた先達に感謝し、市功労者など皆さんの功績に敬意を表します」とあいさつ。又 住田裕子氏(高22回)など加古川ゆかりの著名人らからビデオメッセージが寄せられ「70周年、80周年に向けてさらなる発展を」と、加古川市の”還暦”を祝いました。

加古川市は1950年(昭和25年)6月15日に加古川、神野、尾上、平岡、野口の5町村が合併し、その後も加古郡(八幡、別府)、印南郡(上荘、平荘、東神吉、西神吉、東志方、志方、西志方、米田)など周辺町村と合併を進め、県内一の大河、加古川の清流を東西に挟み現在の市人口は約27万人と東播地域の中核都市に発展しています。この姿は市章(川を中心に丸く発展する)に象徴されています。当時 市内の高校は3校だけでしたが現在では東、西、南、北、農、工と計6校になっています。

写真左は杉尾氏。神戸新聞・東播磨版記事から抜粋しました。

30分で完売! 「はとバス ”昭和の懐メロ” ツアー」 が大人気

今回は清流会に何の関係もないお話(笑)。

3月に始まった「昭和の懐メロ」の舞台を巡るツアーが大人気。添乗するのは はとバスの復刻版の制服に身を包んだOGのバスガイドさん。周遊先の地名に合せて「ああ上野駅」「有楽町で逢いましょう」など約20曲を熱唱すると、お客さんからも大合唱がおこるとか。

昭和20~30年代の歌謡曲を中心に歌う『Aコース・懐かしの名曲で綴る東京ドライブ』と、昭和40~50年代のフォークソングを中心に歌う『Bコース・甦る青春、ヒット歌謡で綴る東京ドライブ』の2コース。どちらも2500円で昭和にタイムスリップ。

半日をかけて両国や浅草、皇居や銀座など東京名所を巡る。添乗するOGバスガイドさんは、50・60代が中心だが、最高齢で74歳のガイドもいるというからスゴイ!制服も当時のものを着用する。

今回、数十年ぶりに現役復帰するOGガイドさん達は、歌の練習と名所の勉強で猛特訓中だそうだ。「ロシア大使館をソビエト大使館といってしまった」など、微笑ましいエピソードも。お台場など当時なかった”新名所”は同乗する現役ガイドが担当し、新旧ガイド2人が助け合って案内をする。発売するや30分で即完売!キャンセル待ちは数百人。

気になる懐メロは、Aコース・「東京のバスガール」「お富さん」「リンゴの唄」「高校三年生」など。Bコース・「青春時代」「別れても好きな人」「学生時代」「お嫁サンバ」など。
懐メロを聴きながら、歌いながら、ノスタルジックに巡る東京は如何でしょう。下の写真のバスガイドさんに、風格すら感じるのは筆者のみか(笑)。

■スタッフ注:先日の「24歳の視点」 重い内容で脳力を損傷したので、機能回復のため普段(軽い脳力)に戻しました。ご理解を!
そう言えば修学旅行(高7回生・昭和29年秋)は、はとバスで東京見物をしました。

「江戸しぐさ」 其の参・(往来しぐさ)

今回も引き続いて(往来しぐさ)をご紹介しましょう。

「うかつあやまり」 うかつとは「うっかり、ぼんやり、不用意にという状態。人の足を踏んでしまったり人とぶつかったら、やった方が謝るのは当然ですが、こちらも 「とっさに避けられなかった私のほうもうかつでした、すみません」 と声には出さなくても,とっさのしぐさでその場に良い空気をつくれるのが 「うかつあやまり」 です。

「自分が悪くなくてもあやまるの?」 と思う人もいるでしうが、ここはためしてみよう。

うかつ 漢字では「迂闊」 と書き、「迂」 は回り遠い、うとい、にぶい、世間知らず、「闊」 はゆるいという意味を持っています。なるほど 江戸の人にとっては、うかつとは禁忌のしぐさだったのがわかります。

「駕籠止めしぐさ」 思いあがらずに謙虚にふるまえ。現代ではタクシーの運転手にも威張らない。社用車に乗れる身分になっても自宅の前からは乗らない。訪問先の玄関前まで乗り付けない。少し手前で降りて歩く位のそんな謙虚さといったことでしょう。

江戸の人は決して店の前へ横付けしなかったそうです。横付けするのは野暮でした。しぐさにはその人の考え方、育ち方の全てが出るものなのです。

階段でのすれ違いは上がっていく人が立ち止まる。階段でのすれ違いは、上がっていく人が立ち止まり、下りてきた人と同じ高さに並んだところで会釈して行き交います。下の人が立ち止まってくれたのですから、下りてきた人に「ありがとうございます」の気持ちがなければなりません。 以下つづく

死刑に犯罪の抑止力はあるのか

「死刑」と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
ギロチン・薬殺・電気椅子、様々な事をお見浮かべた結果、「恐い」と感じられる方が多いかもしれません。日本における死刑については、実はきちんと「刑法」という法典の中に記載してあります。刑法第11条1項 「死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する」

この文言からわかるように、日本においては、死刑は絞首によって執行されます。詳細な方法は、気分を害される方もおられると思うので、ここでの言及は避けますが、日本においては死刑は法律の中にきちんと位置付けされています。
実際に死刑になる可能性がある犯罪というのはとても数少ない。外患誘致、現住建造物放火、殺人、強盗殺人、強盗強姦殺人など、ごくわずか。しかし、死刑の話になると必ずと言っていいほど国際比較されるのが、死刑廃止論・存続論という議論であります。

死刑になるのが恐いからという理由で犯罪をしないという人がどのくらいいるかは分かりません。ただ、実際の死刑囚に対して身上調査を実施し、「自分が罪を犯す時に死刑になる可能性を考えたか」という問いに対しては、殆どの死刑囚が「犯行時には死刑の存在を意識しなかった」と答えるようです。

死刑廃止論者の有力な論拠として用いられるのが先述のアンケート結果です。つまり、犯行時に犯人が死刑の存在を予期していないのであるから、死刑に犯罪抑止力はない。と。
なるほど確かに、実際に死刑囚がそいうのであるから、死刑はあってもなくても犯罪の抑止力に関係がないとも思えます。しかしながら、この調査の決定的な欠点は、「死刑囚にアンケートをとっている」ことです。

この方法では、実際に死刑を宣告された者のうち、どれだけの割合の人間が死刑を恐れたかということはわかりますが、逆のデータ、つまり「死刑が恐いから犯罪をやめようと思った」人の割合は算出する事ができません。この点において、前述の死刑囚アンケートは統計としての意味をなさないという意見が検察庁を始め警察関係者、死刑存置論者からは主張されています。
そのように考えるならば、死刑の犯罪抑止力はあるのかないのかは不明であるという結論を取らざるをえません。

さて、そのような議論を横目に、近年の凶悪犯の中で「死刑になりたくて人を殺した。誰でもよかったし、早く死刑になりたい」という者が現れます。記憶に新しいところでは、大阪教育大付属池田小学校児童殺傷事件の被告人、秋葉原14人連続殺傷事件の被告人が挙げられます。
ある種の「自殺願望」をもった人間が、自分で死ぬほどの度胸がないという理由で死刑になるような罪を犯している。このような自殺願望者の自殺の補助のために死刑が使われてしまっては元も子もありません。そんな使われ方をするのであればいっそ死刑などなくしてしまった方がいいのかもしれません。

池田小の被告人には判決後異例のスピードで死刑執行がなされました。彼自身は死刑を望んでいましたから、死刑という現行法上の最高刑は、多くの児童の命を奪ったたった一人の身勝手な男の人生の幕を下ろすために、被告人の「最も」望む形で運用されてしまったといえます。しかし、地下鉄でサリンを撒き散らした忌まわしき某教団の教祖と言われた被告人にはまだ死刑は執行されていません。

法律では死刑の執行は判決の確定時から6カ月以内と決められていますが、この規定はまず守られません。死刑の執行には法務大臣のサインが必要なので、その時々の法務大臣の思想により死刑がまったく執行されないこともあるのです。日本の刑事裁判は地裁、高裁、最高裁の三審制であると習った方もおられると思いますが、こと死刑に関しては最後の法務大臣のサインという四審目が事実上存在しています。

さて、脈絡のない文章になってしまいました。刑事政策上の死刑の存廃問題というのは、考えれば考えるほどよくわからないものになっていきます。国際的な流れに沿えば死刑が存置されている国のほうが圧倒的に少ないのですが、日本国内には死刑存置論は今なお根強く残っています。

考えれば考えるほどわからなくなる「死刑」の問題。画面の前のみなさまに問いかけたい。直観的な発想で結構です。

「死刑は存置すべきか、それとも廃止すべきか?」

この文章は同窓会のスタッフコラムとしてはかなり重いものになるので、もしかしたらボツになるかもしれません。もし掲載されたらならば管理人の方に感謝しようとおもいつつ、筆をおきたいと思います。

「東京スカイツリー」追記

支部HP本文の「東京スカイツリー」の関連で、こんな新聞記事を見つけました。新しい観光スポットを軸に、色んな構想が進められているようです。

東京都では2011年から隅田川の防災用船着き場を、民間の遊覧船や屋形船などが利用できるようにします。隅田川の川岸からは建設中のスカイツリーが間近に見れる。こうした眺望を売りに、隅田川の舟運や水辺に親しむ施設で観光客を呼び込もうと、ツリーに連動した観光事業が活発に動き出したようです。はとバスにもツリーを眺めるコースがあります。

■スタッフ注:中島健三氏(高17回・東武鉄道)の記事を本文に掲載後、皆さんから 「同窓生がからんでいるなんて知らなかった。良く教えてくれた」、「同窓生として誇りに思う。嬉しい」 「今 旬な話題、貴重な情報ありがとう」 など多くの喜びの声が寄せられています。今回 神戸新聞社との取材を繋ぐお手伝いが出来てよかったと、胸を撫で下ろしてしています。

関西人という偏見 (1)

かれこれ上京して6年目になります。初対面の人と話をして二言目に言われるのが、「あ、関西の人ですか~?」 という言葉。あれこれ苦戦しながら播州弁を東京でも通じるようになおしてしゃべっているものの、イントネーションその他の関係でやはり関西人だということはすぐにわかるようです(笑)

いや、まあ確かに関西人なんです。関西人でいいんですけれども、そのあとの相手方の「この人は面白いことをいうに違いない」 っていう期待のこもった視線、なかなかのプレッシャーであります。

「関西の男の人は10秒に一回くらい笑わせてくれそう」 とかどうもそのような思い込みが関東女性にはあるようですが、これは極めて難しい注文。関西人全体が芸人でないといいたい。そんなにたくさんしゃべらない関西人もいます。サッカーが出来ないブラジル人もいるし、卓球ができない中国人もいる。陰気なイタリア人もいる。物静かな関西人もいる。ああ、俺に面白トークを(勝手に)期待しないでくれ。期待されると滑る。頑張れば頑張るほど空回りするトーク。

どうしてそうなってしまうのか。一寸考えてみたいと思います。(次回に続く)

加古川線あれこれ(5)

別府鉄道 多木製肥所の製品輸送の為、大正10年(1921年)野口線が、大正12年(1923年)土山線が別府軽便鉄道として開業された。
野口線4.3キロ。野口、藤原製作所前、円長寺、坂井、別府口、別府港、港口。
土山線4.1キロ。土山、川崎車両工場前、中野、別府港。
昭和59年(1984年) 高砂線と共に、多くの思い出を残しつつ廃線となりました。

次回は加古川線をふりかえります。