中山ひろ子さん(1946~2010)の早世を惜しんだ東高同級生らが、画集を約1年かけて編集。銅版画を中心に約40点を納めた。母親の弁恵(のぶえ)さん(89歳)も、「多くの人の協力でいい画集ができました。本人も喜んでいるはず」と話す。
中山さんは加古川市浜の宮中、加古川東高から京都市立美術大デザイン科を卒業。結婚後、オーストラリアに移住した。40代で乳がんが見つかるなどしながらも、銅版画や陶芸、マ-ブリング (墨流し)など多彩な創作を展開。日本の美の紹介にも力を注いだ。
2008年、治療のため帰国し、母の元で過ごしたが、10年5月20日、64歳で亡くなった。
高16回生同級生たちが開いた「遺作原画展」に来日した長女ナミさん(30歳)は「母がすぐれた作品を制作していたのだと、改めて感じました」と話す。
同級生たちの暖かい友情に見送られた、中山さんのご冥福をいのります。
写真は久留宮康之氏(前列中央)、神田寿文氏(後列左から二人目)、三澤(本岡)紀子さん(後列右端)の同級生・高16回の皆さん。
画集のお問い合わせは、久留宮康之氏 079-492-0582 まで。
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